MEMBER EVENT

専門家の実践知フォーラム vol.4 〜「目に見えない価値」と向き合う

分野  

Post : 2018.04.24
Permalink : https://catalyst-ba.com/archives/4564

専門家の実践知フォーラム

開催主旨:
ある特定の領域における知識や経験を有する専門家は、産業・社会などにおける複雑な問題解決場面においてどのような貢献ができるでしょうか。さらに言えば何をすべきでしょうか。
そもそも今日の社会において「専門性を身につける」ことに一体どのような意味があるのでしょうか。
また「専門家であること」にどのような価値があるのでしょうか。

本フォーラムは、様々な領域で活躍する専門家の皆様をお招きし、実際の問題解決場面において、問題とどう対峙し、そこでどのような役割を果たし、解決に向け貢献すべきか議論する場です。

フォーラムは全6回で構成され、毎回、異なるテーマを取り上げます。各回のコーディネータは小俣の他、テーマの内容にふさわしい方に依頼し、2人で会を進行していきます。
各回、2人のコーディネータがテーマに関連する領域でご活躍されている専門家をゲストとして1名ずつお招きし、特に以下の3点についてお話し頂きます。

 ・現在のお仕事をされている理由・動機
 ・問題解決における実践において、専門家としてどのように対応しているか
 ・将来の問題解決場面において専門家として貢献をするために、どのようなことが大事だと思うか

各回、テーマについての理解を深めることや、参加者同士のネットワーキングを促進するため、ゲストのご講演だけでなく参加者の皆さまでディスカッションをする場を設けます。
ご自身の問題解決における考え方、様々な領域の専門家の皆さまとのネットワーキング、そして今後のキャリア形成などにお役立てください。…

これまでに取り上げたテーマは以下の通りです。

第1回:「クリエイティビティ再考」
第2回:「博士の社会的責任」
第3回:「組織と働き方」

主催:小俣 貴宣(ソニー株式会社/文部科学省),伊藤聡一(rolo.Concept)

================================================
■第4回テーマ:「目に見えない価値」と向き合う
専門家の実践知フォーラム 第4回では「目に見えない価値」を取り上げます。

「百聞は一見しかず」、「一目瞭然」ということばがあるように、多くの人にとって視覚情報は他の感覚と比較しても大きな意味を持ちます。
一般に目に見えるものはわかりやすく、何かを判断する際の拠りどころになることも少なくないでしょう。

一方、私たちが生活する世界には「目に見えないもの」も存在します。
これは大きく2つに分けられ、たとえば音や香りといった(特別な機器などがなければ)視覚情報として知覚できないものと、そもそも物理的に存在しない概念の2つに分けられると思います。
後者は、視覚情報をはじめとする直接的に知覚可能な情報と比較すると、伝達や共有が困難です。
しかしこの目に見えないものが、時にものごとの本質を捉え、感動をもたらすことを私たちはしばしば体験します。

このように考えると、芸術家やデザイナーといった、美や魅力のような概念と日々向き合い、伝達を試みている人たちは、実に興味深い取り組みをしているといえないでしょうか。
本質的に美や魅力は目に見えない概念ですが、彼らは人が直接知覚できるものの制作を通じて、目に見えないものを伝達する仕事をしているからです。

今回の専門家の実践知フォーラムでは、目に見えるものと見えないものについて触れながら、目に見えない価値について考えてみたいと思います。
視覚が健常な人が構成している世界がいかに脆弱なものか知る良いきっかけになると思います。
今回のフォーラムで取り交わされる議論は、必ずしも美や魅力といった概念にとどまるものではなく、たとえば品格や信頼といった別の概念にも通ずるかもしれません。

「面白そう!」と思ってくださった皆さま、是非ご参加ください。
「ちょっと難しそう・・」とお感じになられた皆さま、「百聞は一見にしかず」かもしれません。是非、会場に足を運んでみてください。

多くの方々のご参加をお待ちしております。

□ゲスト1:伊藤 亜紗 さん(東京工業大学)
ご講演題目: 「見たことない〇〇」
ご講演概要:
わたしたちは視覚に頼りすぎているあまり、物や社会のデザイン、あるいは人との関わり方の可能性をずいぶん狭めてしまっているのではないか——目の見えない人と接していると、そんな気分になることがあります。もし目で見ないで食事をするとしたら?視覚を使わないテレビがあったら?スマホってもともと耳のためのデバイスじゃなかったっけ?わたしたちにとって主要な情報入手源である視覚を引き算することで見えてくる新たな可能性について、ワークショップ形式で考えます。

ご略歴:
東京工業大学リベラルアーツ研究教育院准教授。専門は美学、現代アート。生物学者になるつもりだったが、大学3年で文転。
主な著作に『目の見えない人は世界をどう見ているのか』(光文社)、『目の見えないアスリートの身体論』(潮出版)『どもる体』(医学書院、近日刊)。
http://asaito.com/

□ゲスト2:藤川 悠 さん(茅ヶ崎市美術館学芸員)
ご講演題目:「見える景色が変わる瞬間を求めて」
ご講演概要:
視覚情報に頼ることの多い美術館でも、近年、視覚をあえて遮断し作品を鑑賞する展覧会や視覚以外の感覚で楽しむ作品が登場するなど、現場を取り巻く環境は刻々と変化をしています。美術館という場で起こりつつある様々な取り組みを紹介するとともに、アーティストと障害者と一緒に道をテーマに、人の見える景色が変わる瞬間を求め取り組んでいる進行中のプロジェクトについてもお話できればと思います。

ご略歴:
昭和女子大学建築コース卒業後、広島市現代美術館、森美術館、東京都現代美術館の学芸部勤務を経て現職。現代美術を専門とし、地域とアーティストをつなぐプログラムや展覧会を多く実施している。企画を担当した主なプログラムと展覧会「ヒルズ街育プロジェクトアートのひみつ」(2009)、「じぶんのいっぽ展」(2014)、「正しいらくがき展」(2015)、「じぶんのまわり展」(2016)。その他、文化庁メディア芸術祭アート部門選考委員、文化庁障害者に向けた鑑賞機会の提供に関する調査研究ワーキンググループメンバー、Museum Unlearning Program for ALL/みんなで“まなびほぐす”美術館 実行委員、女子美術大学非常勤講師。

□コーディネーター1:石井 美加 さん(株式会社資生堂)
ご略歴:
学習院大学大学院哲学科修了後、1994年資生堂に入社。販売会社、化粧品開発部、宣伝制作部、経営企画部市場情報室を経て、2017年よりクリエイティブ本部コーポレート&クリエイティブ戦略ユニット プロデューサー。

□コーディネーター2:小俣 貴宣, Ph.D.(ソニー株式会社/文部科学省 科学技術動向研究センター)
略歴:
大学院卒業後、キヤノン株式会社のデザイン部門にて、専門である認知・行動科学の立場から使いやすく魅力的なデザインの開発・研究、及び人間中心設計の推進業務に従事。2010~2012年カリフォルニア大学ロサンゼルス校心理学部にて客員研究員。人の創造性や推論に関する研究に従事。帰国後、東京大学にてPh.D.を取得。その後、国内コンサルティングファームを経て現職。心理学を学んだ人材の活躍機会の創出と拡大を目指し活動している。

================================================

■開催日時:2018年6月2日(土) 14:00-17:00
※13:40開場
※17:30過ぎより別会場にて懇親会を予定しています。
※開場時間を目安にお越し頂けると参加者同士で名刺交換などができます。

■開催場所:カタリストBA(二子玉川)

■参加費 2,000円
※ちょっとしたお酒、ドリンク代として現地で頂戴できればと思います。
※懇親会(17時30分過ぎ~)参加費は別途頂戴いたします。
※領収書が必要な方は事前にご相談ください

■定員:50名

■お問い合わせ
専門家の実践知フォーラム 事務局
practicalintelligenceforum@gmail.com

関連する記事

GUEST EVENT

 TAFアクション – アーティストミーティング 第1回... 2016.04.08 posted

  

 futacolabプロデュース「アンサンブル de アート」... 2015.05.20 posted

   

CATALYST BA EVENT

EDGE TOKYO LABORATORY 02 宮内優里 & onnacodomo『NWOH&M – New Wave Of Handycrafts & Manual arts – 』... 2013.07.13 posted