REPORT (GUEST)

[report]キラ星応援コミュニティ 第2回ギャザリング「人とまちが共に育つ応援コミュニティとは ~愛知での挑戦から~」

分野    

Post : 2014.07.10
Permalink : https://catalyst-ba.com/archives/2259

2014年5月16日
世田谷まちづくりファンド
キラ星応援コミュニティ ギャザリング 
~世田谷でまちづくりの担い手を応援するコミュニティを作ろう!~
第2回開催レポート
ギャザリング
■ドロップイン
最初に、ギャザリングの主催者である世田谷まちづくりファンド運営委員会の水谷さんから、前回の振り返りとギャザリングの進め方の説明がありました。
続いて、土肥真人運営委員長から、新部門を立ち上げることについての背景や課題認識の説明がありました。「公益信託せたがやまちづくりファンドの基金の資金が減少してゆく中で、新たな仕組み作りにつながるよう、新部門としてまちづくり活動を支援したい」という目的の説明と共に、本ギャザリングは世田谷まちづくりファンド運営委員会としての独自の取り組みであるという説明がありました。
ギャザリング
■ゲストからのキーノートスピーチ
続いて本日のゲスト、木村真樹さんの登場です。
ギャザリング
木村さんのご紹介の一環として、まずは木村さんが以前に参加された「社会イノベーター公志園」で作成された映像を視聴しました。
続けて、ゲストからのキーノートスピーチに入りました。

(木村さんからのお話)
僕は地域のお金を地域で回すという仕事、特にNPOに民間のお金を回すという仕事に10年間取り組んできました。お金の仲介という仕事をすればするほど、お金だけではなく、人を巻き込みながら取り組まないと、NPOの成長を助けるお金にはならないと感じるようになりました。
僕の問題意識はそこにあります。
今見て頂いた動画の中にも、「応援コミュニティ」という言葉が含まれていました。自分もこの言葉を時々使います。それから「地域内”志金”循環」という言葉も良く使います。では「地域内志金循環」とは何か、この図で説明したいと思います。
ギャザリング
民間のお金をいかに地域に回すか? momoを始めた理由
日本は2005年から人口減少社会に入りました。お金を使う人、稼ぐ人が減り、税収も減る中で、民間のお金をいかに地域に回していくのかが大切になります。
momoは、一般市民の方から出資を受け、NPOなどに融資をしています。出資者は合計で520名超、総額は約5200万円です。一人頭10万円くらい出資を頂いていることになります。
2014年5月現在の融資件数は46件、総額1億円を超えています。貸し倒れはありません。

多様なステージで地域活動を支援 市民コミュニティ財団を始めた理由
こうした融資の仕組みとは別に、最近「あいちコミュニティ財団」という組織を立ち上げました。理由は、返済してもらうことが難しい事業の場合、融資という手段では応援することが出来ないからです。そこで助成による支援を中心とする組織として、あいちコミュニティ財団を設立するに至りました。あいちコミュニティ財団のような、民間発・市民発のコミュニティ財団を、「市民コミュニティ財団」と呼んでいます。
融資と助成では、事業のステージや必要なお金の種類が異なります。あいちという地域においては、スタートアップは市民コミュニティ財団である「あいちコミュニティ財団」が支え、事業化が可能だった場合はNPOバンクであるコミュニティ・ユース・バンクmomoが融資で応援する。さらに事業が本格化したら地域の金融機関が支えていく。事業のステージに合わせて民間のお金が循環する仕組みこそが必要だと思っています。
ギャザリング
事例1 出資者が融資先の活動を応援
実際の融資事例を紹介したいと思います。
最初の事例は、名古屋から車で2時間かかるようないわゆる中山間地に、24歳の若者が移住し、都会の人達に田舎暮らし体験を提供する簡易宿泊施設をオープンした事例です。momoでは宿泊施設のリフォームの資金を融資しました。momoにとって第一号の融資案件です。現在、代表者は30才を過ぎて、子どもも2人産まれ、その事業で生活できるようになりました。
融資をすることは大切なことですが、融資は実行して終わりではなく、融資が始まってからが本当のスタートだと思っています。出資者というのは、世田谷まちづくりファンドの言葉を借りれば「応援コミュニティ」なのです。なぜmomoから融資を受けるのか。なぜならばmomoから創業資金を借りられれば、いきなり520人超の応援団ができるからです。この団体に対しては、momoの出資者が融資先を訪問するツアーを開催したり、テストマーケティングやプログラム改善を手伝ってもらいました。

事例2 momoレンジャーの経験者から融資先が生まれた
momoには、momoレンジャーと呼ばれるmomoに関わるボランティアの若者がいます。このmomoレンジャーの中から、起業した人材もいます。彼は上場企業に勤め、収入もそこそこあったと思いますが、活動をする中から自分の街の課題に気付いてしまった。彼は名古屋の中心街の出身です。市内の独居の高齢者が、コンビニに行って本当にわびしい食生活をしているということに気づき、八百屋を始めたのです。この八百屋は、既に金融機関からお金を借りられるまでに成長しました。

事例3 創業期の人材コーディネート
支援した融資先の中には、他の融資先の協力を得て、長期でインターンシップをする学生をコーディネートしてもらったケースもあります。インターンの派遣を受ける場合は費用がかかるのですが、その費用をディスカウントして頂き、残りの費用を出資者による寄付で賄っていました。

事例4 応援コミュニティがあるのでmomoで融資を受けたいという団体も
知的・身体的に重度の障害を持つ子どもを受け入れている児童デイサービスを行う「ふれ愛名古屋」の創業者は、普通の金融機関からお金を借りるよりも、momoで借りたいと言ってくれました。理由は「応援コミュニティ」があったからです。重度の障害のある子どもがいる親御さんは、自分が死んだ後、この子たちがどう生きていくのかということに強い問題意識を持っています。子どもたちが生きていくためには、色々な人にこの問題を知ってもらう必要がある。だからこそ、若者たちでつくるコミュニティがあるmomoを選ばれたのです。
ギャザリング
momoレンジャーとして、20代~30代の若者が、アクティブに融資に関わる
momoレンジャーは30~40名くらい存在し、融資先を応援しています。10代もいれば、40代のメンバーもいます。

伴走者の役割は支援先の「鏡」
momoの場合、伴走者自身が若者です。若いと経験がないのでなかなか助言はできない。自分はmomoレンジャーに限らず伴走支援をする際に大切なのは、助言ではなく、「質問」「紹介」「管理」だと思っています。
「質問」というのは支援先に分からないことを聞くこと。「紹介」は人に紹介したり、人を紹介してゆくこと。「管理」はスケジュールなど決めたことを守っているか確認すること。自分の姿は自分では見えないからこそ、融資先・助成先の鏡となる存在が必要だと思っています。

「受け止める」と「受け入れる」の違い
支援先には、伴走者が言ったことすべてを「受け入れ」てくれと言っているわけではありません。せめて「受け止め」てもらえませんか、そこを使い分けませんか、と話をさせてもらっています。そのうちのどれを自分が取り組むかは自分で決めてもらうことが大切です。

支援者は自分の「在り方」を問われる
行政が解決することが難しい地域課題は多数存在します。その課題は、いつ自分に降りかかってくるかわからない。その問題に先に気付いて課題解決にチャレンジしている人達にはリスペクトを忘れないでおこう。そうした団体の基盤強化を目的として僕らはお金を仲介している。そのために全力を尽くしましょう、ということです。

ハンズオン支援とは「お金じゃない支援」
ハンズオン支援でやっていることは大きく分けて二つです。一つは情報発信。認知度を高めるお手伝いをさせてもらっています。
もう一つは、お金の出し手と受け手が出会う場を作っています。momoでは、融資を決めた時と完済した時にとみんなで祝うパーティーをします。そういった場を通して、その後は直接自分で応援していこうという関係性が作られていくのです。
最近では金融機関さんとの連携も始まって、僕らが貸した先が実績を作ると金融機関から借りやすくなると思うのです。そこの橋渡しをやらせていただいたりしています。

■セッション1
ゲストからのスピーチの後、ナビゲーター役の水谷さんとのトークセッションを行い、momoとあいちコミュニティ財団の取り組みについて、何点か内容の確認を行いました。
ギャザリング
(水谷)
先ほどのお話では、momoさんのハンズオン支援の説明が中心でした。
あいちコミュニティ財団では、どのようなハンズオン支援を行っているのでしょうか?

共感者を集める「フレンドレイザー」
(木村さん)
あいちコミュニティ財団が行っている助成プログラム「ミエルカ」では、「フレンドレイザー」と呼ぶボランティアが存在します。
フレンドレイザーとは、お金を集めるボランティアというよりも、友達や共感者を集める人です。共感を集めた先に寄付があるということで、去年は19名のボランティアを派遣しました。

金融機関との連携
今、2つの信用金庫と連携して、融資先の経営支援に金融機関の職員がプロボノとして関わるプログラムを始めています。このプログラムでは、NPOや社会起業の応援する力を金融機関の職員が半年間で身につける、信用金庫さんにとっては「人材育成プログラム」として位置づけています。プロボノとしての活動内容は、NPOが生んだ社会的な価値を金銭換算する「Social Retern on Investment(SROI)」を測定するプログラムです。NPOの社会的な価値を分かるようにするには数字に置き換えるしかない。その導入に取り組んでいます。

(水谷)
もうひとつ面白いのがあいちコミュニティ財団の新しい助成プログラム「地域の課題深堀りファンド」のボランティアとして登場する通称「モグラー」ですね。これは今年度から始まっています。

(木村さん)
「地域の課題深堀りファンド」では、NPOや社会起業家自身が地域の課題を本当に掴めているのか?という疑問をきっかけとして設立されました。「モグラー」とは、課題把握のためのリサーチをお手伝いするボランティアを指します。モグラーでは、愛知県在勤の公務員の方を巻き込んでいます。このボランティアに参加することを通じて、行政の職員が気が付いていない、5年後10年後に自分の仕事になるような社会課題に出会う可能性がある。行政でも企業でも金融機関の職員でも、すべて僕は人“財”育成として巻き込んでいます。逆に言えば、現場はそうした人“財”を育成する力があるということなんです。

(水谷)
一番気軽なのがフォトレポーターですね。

(木村さん)
そうですね。携帯写真で地域やNPOの情報を写真でガンガン上げていく。データベースみたいなものになっています。

(水谷)
役割の非常に重いものから軽いものまで一つずつ違い、色々なボランティアの形があるわけです。

(木村さん)
なぜ年間で300名以上ののボランティアを巻き込めているのか。それはやはり声をかけているからです。「こんな課題に対して、こんな参加の方法があるんですよ。だから一緒にやりませんか?」と、全てのプログラムで説明会を開催しています。

■フロアとの質疑
フロア参加者との質疑応答を、運営委員の福永さんの進行で行いました。
ギャザリング
ギャザリング
(大西さん)
大西と申します。金融機関で仕事をしています。SVP東京のパートナーにもなっています。NPOバンクの仕組みについて、2つ質問があります。
1つは融資先を決めるときに出資先の方の志や思いを加味されるのかということです。
もう1つは出資を受けた金額が活用されているのかという点です。例えば返済されるタイミングや借りるタイミングはそれぞれの団体によってさまざまでしょうし、全ての資金が地域内に循環されているわけではないと思います。実際に何割程度が融資原資として活用されているのか、教えてもらえますでしょうか。

(木村さん)
1つ目の質問についてです。momoでは、預かった出資金を志のお金、つまり「志金」という言葉を使っていまして、出資をして頂くときになぜ出資をしたとか理由を聞いています。具体的にはどんな分野を応援したいか、出資者自身に丸を付けてもらうようにしています。しかし希望が多い分野に重点的に応援するという形式は採っていません。
金融機関の融資は、過去の実績しか見ませんが、momoでは代表者の覚悟や地域内の関係性を重視しています。みなさんも友人にお金を貸してと言われても、信頼できない人だったら貸さないですよね。それと似ていると思います。
2つ目の質問は、金融機関で言う預貸率ですかね。出資総額に対する融資の割合は7割が目標と定めています。年間2~3000万貸しているので5割~6割くらいです。

(運営委員 福永)
関係というのは、先ほどの事例で、応援コミュニティがあるからこそ借りたいと、まさにそういうことを含めてですね。

(木村さん)
事業を運営する側は、もちろん資金に困ることもあるでしょうが、実際はそれ以上に孤独感にさいなまれることが多いように思います。でもmomoではチャレンジする人を応援したい。若者のサポートがあるからさらに次の人が挑戦できるという連鎖があると思います。

(坪田さん)
坪田と申します。コミュニティビジネスやいわゆる社会起業への融資とNPOへの融資は異なるのでしょうか。momoでは例えば中小企業や工場も融資先として考えているのでしょうか。

(木村さん)
定義にはあまりこだわっていません。地域の課題解決を行いながら、仕事を作っていくということを大切にしています。自分が暮らしていく町の中で、いつ当事者になるか分からないからこそ、課題に気付いた人を支えていく仕組みが必要だと考えています。ですので法人格だとか中小企業かソーシャルビジネスかだとか、そういうことにはこだわりは持っていないです。地元の企業でも社会課題を解決する事業を立ち上げたり、始めたりすれば、momoとしては応援するんだろうと思います。現にmomoの融資先は、個人事業主から株式会社まで、様々な法人形態の団体があります。大事なことは「地域の課題を解決すること」です。

(運営委員 福永)
キラ星部門は、世田谷まちづくりファンドの新部門として立ち上げられる予定ですが、同時に、まちづくりファンドが将来終了した際に、今度はまた別の形で応援コミュニティをつくるための仕組みを立ち上げたいと考えて取り組んでいます。当面は「世田谷」というのは我々が考える「地域」で、具体的に動きができた段階ではそれをどう超えられるのか、あるいは超える必要があるのか、逆にもっと狭いエリアなのか。そういう具体的なお話として聞いていました。
一方では先ほどの方は「社会性」「事業性」という話をしていましたが、NPO的な事業をしながら融資として借りた資金を返済できるというのがすごいですね。

(木村さん)
確かに時間はかかるのかもしれませんが、地域の課題が何であるのか、きちんと理解して取り組むことが大切なのだと思います。本当に課題だと認識できた時に、人は自発的にお金を持ち寄ったり時間を使ったりできるわけです。

(運営委員 福永)
世田谷における課題の在り方をしっかり見つめていくということですね。

(木村さん)
金融も、ハンズオン支援も、組織も、僕が使っている時間そのものも、全ては手段なので、何の課題を解決するために時間・仕組みを投じていくのか。どんな手段であれいち早く解決できる仕組みをつくることが大切だと思っています。
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(高品さん)
上智大学では50年待つと大学側が全員を招待してくれて、金祝(金杯)をくれます。私はそこに目を付けてソフィア会の中に金祝讃々会をつくりました。卒業して50年、卒業生の中で連絡がとれて且つなお関東の近辺に住んでいる600人を対象に、「金祝讃々会に入会しませんか。目的は留学生支援で、入会金は終身会員で5万円です」とやっています。お金はけっこう集まります。これからは社会への恩返ししたいと考えている方に呼びかけることも面白いのではないでしょうか。

(木村さん)
具体的な話ですね。具体的に考えるというのはファンドレイジングを行う上でのポイントだと思います。

■グループディスカッション
会場から、延長したいという声があがり、グループに分かれて「世田谷におけるハンズオン支援のありかた」について継続して議論することになりました。
以下、各グループからの発表です。

(グループ1)
世田谷区での課題は何なのか、どういう風に解決すればいいのかというようなことをまず理解する必要があるのではないかと思いました。それが一番主なトピックスです。
木村さんのお話しで、印象的だったのは、出す側にも想いがあり、出される側とも繋がっていたいう点と、出資者が即顧客になる可能性がある、という点です。
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(木村さん)
あいちコミュニティ財団とmomoとでは第一顧客が異なります。momoは第一顧客が融資先であるNPOやソーシャルビジネスです。なぜならば融資先の成長があってはじめて出資金が活きたことになるからです。
あいちコミュニティ財団は、組織構造上、常に寄付を集め続ける必要があります。ファンドが助成をしようにも寄付する人がいない限り、助成はできず、課題は解決されません。ですので寄付者が何を期待するのか、何を望むのかという事にとことん拘るのが、あいちコミュニティ財団の場合は大切なのかなと思います。
NPOのみなさんの代わりにあいちコミュニティ財団がお金を集めるわけではありません。問題に気付いた人が自分たちでその問題を旗に立ててお金集めをして解決策に挑んでいく。ファンドはその道具です。道具を使う人が当事者性を持って活用方法を考えるという話です。
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(グループ2)
あいちコミュニティ財団が始める「モグラー」のような仕組みを世田谷でやったらいいという意見がありました。それから財団やファンドの仕組みを回すための経費の部分についても意見が出ました。
個人の意見ですが、世田谷の場合、潜在的な支援者はたくさんいるのではないかと思います。世田谷には並み居る資産家がいらっしゃるので、そういう人のハートを一発射抜けば億単位で、二発射抜けば10億単位で寄付が集まるのではないかと思います。そういうことに皆さんチャレンジしたらいいんじゃないのかなと、枠外の意見かもしれませんが、そう思いました。

(木村さん)
僕は世田谷の状況が分からないので、それが一番世の中を早くひっくり返す方法ならそれに挑めばいいけど、その根拠が握れていない点は問題ではないでしょうか。
僕は28歳である意味momoを勢いで立ち上げて、準備期間半年、融資を始めるのに1年くらいかかっています。財団はもっと大変で、毎年寄付を何千万円と集め続けなければいけない仕組みなので、2年準備期間をかけています。丁寧に関係性を作ることが後々効いてくると思っています。

(水谷)
私たちが何故応援コミュニティづくりにこだわっているかというと、応援コミュニティをつくりキラ星部門を作ることの先に、世田谷まちづくりファンドの次の形があるという風に思っているからです。1人の資産家を口説き落とすという事もあるかもしれませんが、地域の中で信頼関係を作り、そこに自分も関わりたいという人が確実に生まれてくる事にまずはチャレンジしたい。自分もNPOやソーシャルビジネスの立ち上げを応援したり、応援の仕組み作りに関わってきた中で、その団体や、その課題解決の手法を応援したいという人たちが同心円状に広がっていく経験をしています。ですのでまずはいまある世田谷まちづくりファンドの仕組みの中で、キラ星応援コミュニティ部門を作り、応援コミュニティを作るというチャレンジをし、その先の制度設計を考える下地づくりをしたいという気持ちがあります。

(グループ2)
世田谷まちづくりファンドの20年のキャリアがあった上で何をするかということに関心を持っています。世田谷だと何ができるか、世田谷の特徴は何かもうすこし考えたい。私もまだ分かりませんが、もう少し深く考えたいという感じがします。

(木村さん)
一つ事例をご紹介します。あいちコミュニティ財団の助成先を紹介する「あいち見える化ウェブ」というサイトです。このサイトでは、助成先が解決に挑んでいる地域の課題とその解決策を紹介しています。助成先の活動を紹介するサイトはたくさんありますが、助成先が挑んでいる地域の課題にフォーカスしたサイトはあまりありません。
僕たちは、まさに10年20年先を見据えてこれをやっています。というのは、2012年の課題が10年20年経ったときにどういう状況になっているか、出来るだけリアルに数字で把握することが大切だと考えているからです。この数字が小さくなっていれば、僕らは社会課題の解決に貢献できたかもしれない。数字が増えていくのであれば、更に支援をしていかなければならない。そういうことを計っていくための指標づくりのために、このサイトを立ち上げました。

(グループ3)
このグループでも、世田谷の「20年の間に300団体以上に助成を行った」という実績が、愛知との違いなのではないのかという話が出ました。その実績を今一度掘り起こした上で、現状はどうなっているのかという視点で可視化を行うことが必要だろうという話がありました。世田谷区内のどこにどういう課題があるのか、可視化することにまず取り組む必要があると思います。
その上でキラ星部門は、若い人や団体を新たに掘り起こすだけでなく、過去の助成先の中からまだ輝き続けている方々をピックアップし、地域の課題を解決し続ける団体に育てていくという視点も大切なのではないかと感じました。

■クロージング
(木村さん)
僕たちは、最初から今の姿をイメージしていたかというと、全然そうではありません。一つ事例ができるとストーリーとして語ることが出来る。僕らが挑戦を積み上げて来れたのは、一つ一つのストーリーを語ってきたからだと思います。世田谷まちづくりファンドの20年の実績も活かしつつ、これから誰のどんな困りごとに応えていくのか、そこを深堀ることが大切ではないかと思います。

(水谷)
私たちまちづくりファンドの運営委員の中でも、まだキラ星応援コミュニティ部門として、支援する先の顔が見えていない部分があります。キラ星を応援する側の協力者を求めながら、キラ星を一緒に探していくことも同時にやっていきたいですね。

(木村さん)
姿や形は実践しないことには見えてきません。本当にやりたい人がやるというのが一番大事だと思います。これからどんな課題が湧き起こっていくか分からない。市民コミュニティ財団は、新たな課題が出てきたときに、自分達のお金を集めて解決していく仕組みです。見えていないものを見る力、見る勇気やチャレンジする仕組みというものが、次世代に残す財産だと思います。それがここにいる皆さんに共有できているのだとするならば、是非参加して頂けるといいかなと思います。
ギャザリング
(ギャザリング終了、交流会へ)

(参考リンク)http://www.setagaya-fund.net/archives/180

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