Think the Earthプロジェクト 「震災のここから・これから~復興支援と日本のソーシャルイノベーション~」
Post : 2011.10.27
Permalink : https://catalyst-ba.com/archives/216
10月21日(金)、クリエイティブ・シティ・コンソーシアムでは東日本大震災の被災地で活動するNPO/NGOのための基金「Think the Earth基金」を設立したThink the Earthプロジェクト(※10月より一般社団法人)に協力し「震災のここから・これから~復興支援と日本のソーシャルイノベーション~」と題して、基金の報告会と共に実際に現地で活動している方のお話を聞き、非被災地の人間がこれから何ができるかについてのワークショップを開催しました。当日は50名の参加者が熱心にゲストの話に耳を傾け、ワークショップでは熱のこもった議論が展開されました。
【オープニング】
まずThink the Earthプロジェクト理事長の水野誠一氏の挨拶から始まり、理事の上田壮一氏とコーディネーターの原田麻里子氏が「Think the Earth基金」の結果報告を行いました。基金は3月16日~9月30日までの半年間の累計で83,390,199円を集め、多種多様な震災復興支援活動に取り組むNPO/NGOへ寄付がなされていることが紹介されました。
【第1部】
「震災のここから・これから」第1部では緊急支援、復興支援のプロフェッショナルの方々の様々な地域・角度からの取り組みに関するトークセッションを行いました。
・モデレータ:コーズ・アクション代表 菅文彦氏
・NPO法人国境なき子どもたち(子ども支援・岩手)
岩手事務所 調整員 久野由里子氏
・NPO法人シェア=国際保健協力市民の会(保健医療・宮城)
海外プロジェクトマネージャー/緊急支援担当 西山美希氏
・NPO法人シャプラニール=市民による海外協力の会(コミュニティ支援・福島)
いわき事務所 内山智子氏
・RQ市民災害救援センター(ボランティアコーディネート・宮城/岩手)
東北現地本部 総務ボランティア 新垣亜美氏
【第2部】
第2部では、被災地発の活動をされている団体の方々からの被災地の現況と取り組み、被災地が必要としていることについてのセッションを行いました。
・モデレータ:Think the Earthプロジェクト コーディネーター 原田麻里子氏
・SAVE IWATE(生活支援、伝統文化支援・岩手)
代表 寺井良夫氏
・福島大学災害ボランティアセンター(生活支援・福島)
センターマネジメントチーム 伊藤航氏
・Link withふくしま(情報発信・福島) 菅家元志氏
・東北広域震災NGOセンター(Cash for work・宮城)
プロジェクトマネージャー 服部圭介氏
続いて、一般社団法人RCF復興支援チーム代表の藤沢烈氏による「NPO/NGOの役割と今後の企業・団体との連携について」というテーマの講演が行われました。被災地の現況や段階ごとに必要な支援内容の分析結果についての話や分析に基づいて行われている支援の実例紹介から、今後被災地外からどのような支援が必要かについて例示されました。
【ワークショップ】
冒頭に、クリエイティブ・シティ・コンソーシアム事務局の石寺からコンソーシアムおよびカタリストBAの取り組みについての説明をし、学術会員の慶應義塾大学大学院システムデザインマネジメント研究科神武直彦准教授のファシリテートにより、「これから何ができるか=被災地とつながるために、都市にいてもできること」というテーマで参加者全員によるワークショップ型ダイアログを行いました。
1人で考えを整理し、2人で対話し、4人で議論、最終的に8人のグループで「これから何ができるか?」について各チームの発表を行いました。
終了後には懇親会が行われ、ワークショップで弾みがついた議論が引き続き展開されました。参加者全員で話し合ったことを一つでも多く実現することを目指し、盛況のうちに終了しました。
情報
開催:2011年10月21日(金)
主催:Think the Earthプロジェクト
共催:慶應義塾大学SDM研究科
協力:クリエイティブ・シティ・コンソーシアム、コーズ・アクション、ソーシャルブリッジ
関連URL
当日のUstream中継のアーカイブはこちら
http://ustre.am/E1Xz
Think the Earthプロジェクトのレポートはこちら
http://www.thinktheearth.net/jp/staffBlog/2011/10/post-252.html
当日のtwitterのまとめ(togetter)はこちら
http://togetter.com/li/203375
寄稿者
東急電鉄/佐藤雄飛