OpenLab テクノロジーで途上国の社会問題を解決 コペルニク中村俊裕氏
Post : 2011.09.30
Permalink : https://catalyst-ba.com/archives/156
9月28日カタリストBAスタジオスペースにて、コペルニクの中村俊裕氏を迎えてのオープラボが開催されました。
企業や大学などが持つリソース/テクノロジーと途上国の抱える問題とを密接に繋げることで、効果的に社会問題の解決へと導く仕組みは非常に興味深く、おおいに注目されている活動です。
中村氏は、昨年開催された‘世界を変えるデザイン展’でも注目されご存知の方も多いと思います。太陽光発電LEDランタン、泥水を真水に変えるストロー、ドラム回転型ポリタンク等、技術自体はシンプルであっても、人々の生活を変えてしまうようなテクノロジーを実際にプロダクトとして製品化し途上国に届けています。
コペルニクが重視するのは、現地で実際に活動をしているNGOや地元団体と直接情報交換をし、直接製品を届けること。ユーザーのニーズを知ることと、彼らに技術の存在を知ってもらうことで、両者のマッチングが成立します。
技術があり、それを必要としている人がいる時、その橋渡しとなるのがコペルニクということになります。
そこへ資金提供を募り、実際に製品が作られ現地へと導入されます。
これら一連の情報はオンライン上に公開されており、だれもがテクノロジーを知り、また出資するチャンスがあります。そしてそれが途上国でどのように活用されているかという、フィードバックも受けることができるということです。
実際のプロダクトが現地でどのように生活を変えているのか、皆興味津々です。
ランタンは東日本大震災の被災地にも提供されました。
自分で度を調整できるメガネ
シードコンテストというワークショップを通じて、製品アイデアの導出および開発を行うコンテストも開催されています。ご興味のある方はウェブサイトをご覧下さい。
中村俊裕
コペルニク共同創設者兼CEO
京都大学法学部卒業後、ロンドン経済政治学院における大学院修士号を取得、マッキンゼー&カンパニーでのマネジメントコンサルタントに従事し、その後国際開発援助で約9年の経験をもつ。東ティモール、インドネシア、シエラレオネ、ニューヨーク、ジュネーブを拠点に、主に国連開発計画で働く。主にガバナンス改革、平和構築、自然災害後の復興(スマトラ島沖地震など)、国連改革などに従事。インドネシアでは日本企業のBoPビジネスへの参入を促し支援するプロジェクトを発案し開始した。それらの経験から伝統的開発援助のギャップを補完するためにKopernikを立ち上げる。現在はインドネシア東ティモールその他多くの国で活動中。
情報
開催:2011年9月28日(水)
主催:クリエイティブ・シティ・コンソーシアム
関連URL
コペルニク http://www.thekopernik.jp/
See+D contest http://see-d.jp/
寄稿者
co-lab/中安秀夫