REPORT (CATALYST BA)

[report] EDGE TOKYO LABORATORY 03「表現のストラクチャー」サンガツによるライブパフォーマンス!

分野  

Post : 2014.03.11
Permalink : http://catalyst-ba.com/archives/2058

サンガツライブ
3回目となるEDGE TOKYO LABORATORYは「サンガツ」をゲストに迎え、表現のストラクチャーというテーマで開催しました。

サンガツライブ
サンガツライブ
サンガツライブ
開催前日から会場のセッティングとリハーサルを繰り返し、当日の開演前まで入念に準備がなされました。サンガツは7人のメンバーでうちドラムが4人、ギターが2人、ベースが1人という非常に特殊な編成のバンドです。

サンガツライブ
前日のリハーサルではこの円形スペースの周辺にドラム、中心にギターとベースという配置にして、その間を観客が回遊するようなイメージで組み立てていましたが。試行錯誤の結果、全てのメンバーが円の周縁に配置されて、中心に向かって演奏するカタチになりました。中心から外にむかって並べたイスに観客が座って、周りから音が押し寄せるような、特殊な音楽体験になったと思います。

サンガツライブ
サンガツライブ
ライブは、壁に吊るされたipodから流れるフィールドレコーディングが導入となり、メンバーが配置に付くところからはじまりました。ハイハットが刻むリズム音から徐々に密度を挙げて行くような演奏。メンバー同士離れているので、お互いが目視しながら呼吸を合わせます。

サンガツライブ
サンガツライブ
サンガツライブ
そしてハンドクラップ。

サンガツライブ
サンガツライブ
楽曲の演奏は、やがてメンバーがトーンチャイムを持って歩き回るというパフォーマンスに。ルールに従って、お互いを指しながらチャイムを鳴らし、止めるという、まるでゲームのような演奏です。そこにメトロフォンやドラムも加わっていきます。

サンガツライブ
長いパイプを振り回して音を出しています。

サンガツライブ
扉に取り付けたチャイムを鳴らし、扉を動かしたりしています。

サンガツライブ
サンガツライブ
サンガツライブ
1ドラム+6トーンチャイムによるパフォーマンスで、最後はメンバーが会場を歩いてひとりずつフェードアウトしていきました。
そして後半はトーク&ワークショップへと移行します。

サンガツライブ
2000年頃いわゆるインストバンドとして活動をしていたのが初期のころです。
そもそものはじまりは弾き語りユニットだったんですけど、紆余曲折あってダブルドラムになりました。
ダブルドラムというのは、例えばDJがレコードを2枚かけするじゃないですか。右のレコードをかけてクロスフェードして左のレコードかけて、繋いでいきますよね。それをバンドでやりたいと思ったんです。

サンガツライブ
「5つのコンポジション」ていうアルバムですごく変化したんですけど。このときは抽象絵画でやっているような、カタチとか音の配置、動きだけで何かを伝えるようなコンポーズをしたんですね。
レコーディングはほぼ全部一発録りです。通しで何人かのひとが演奏するっていうことは、タイミングとか音量とか力の入れ具合を無意識のうちに調整していると思うんですよね。それが僕らのアンサンブルにはすごく重要だなと思っています。

サンガツライブ
動きでなにかを伝えるというのは音に向いてないなというのが4〜5年やってわかってきたことで。特に音源ということに関しては、やってることがちょっと伝わりにくくなっているなと思っていて。だんだんパフォーマンスの方になってきていて。今日やったものはその第一段階のようなところだと思います。表現がメディアに規定されているところもあると思うんですよ。ライブをやるにしても曲単位じゃないですか。CDとかメディアになると余計規定されてしまう。

サンガツライブ
これまでこんなにメンバーが離れることはなかったんですが、この円形の空間を活かしたいなと思ったのがきっかけで、この配置になりました。実際すごく演奏しにくい、かなりチャレンジングな設定になりましたね。

サンガツライブ
自分が音楽を発想するときにビジュアルからつくるんですね。そのイメージをそのまま伝えるにはどうしたらいいかと考えた結果の図形。いわゆる図形楽譜を描こうと思っているわけではなく、メロディとかコードとかリズムとかではない何かで曲を推進してみようということなんですね。

サンガツライブ
サンガツの活動として、著作権放棄というのがあるんですが。自分のその時々の規模で著作権の取扱い方法を選べるようになれば良いなと思うんです。クリエイティブコモンズを使っていますが、僕ら規模のバンドであれば、セールス的にも活動的にも未来があるんじゃないかなと思っています。
全てを音源ベースで考えないということで、メディアも含めた作品を作るということなんです。音源はひとつの結果に過ぎなくて、それはコピーフリーにして、プログラムの部分を自分たちがどんどん作っていくということですね。

サンガツライブ
最後はワークショップ!
参加者がサンガツのパフォーマンスを体験しました。

サンガツライブ
トーンチャイムを使って、あるルールに従った演奏を体験します。簡単なルールから徐々に複雑で高度なものへとなっていきました。
即興的に音が紡がれて、毎回違った音の組み合わせになります。

サンガツライブ
皆さんだんだん慣れてきて、少しずつパフォーマンスを楽しむようになっていきました。
まさにサンガツのプログラムを使った参加者それぞれのアウトプットで、サンガツの小泉さんは「最高ですね」と感慨深そうに見守っていました。

サンガツライブ
今回のEDGE TOKYO LABORATORYはライブセッション〜トーク〜ワークショップまで、この場所を活かしながら、アウトプットの多様性と音楽の可能性を再発見するような貴重な体験となりました。ご参加いただいた皆さんありがとうござました。

[co-labナカヤス]

(以下,イベントの告知情報)
ETL03
『EDGE TOKYO LABORATORY(エッジトーキョーラボラトリー)』は、音楽と知覚の関係性にカッティングエッジなアプローチで向き合うアーティストを迎えたライヴ・パフォーマンス&トークセッションシリーズです。
これまで「表現のボーダー」「表現と手法」といったテーマで展開してきた本イベント、第3回は「表現のストラクチャー」と題して、「ライヴ」や「作品」がどのように組み立てられていくか、新たなフレームワークの設定はいかにして可能になるかということを問いかけていきます。
出演はサンガツ。「作曲作品を演奏するバンド」というスタンダードな形態を取りながら、演劇やダンスなど多様な表現とのコラボレーションや、楽曲の著作権放棄など、音楽を取り巻く情報や環境の拡張に意欲的な活動を繰り広げている彼ら。今回はパフォーマンスだけでなく、制作にまつわる様々なトピックへ切り込むアーティスト・トークや、サンガツのコンポジションを体感できる参加型のワークショップも開催。オフィスビルのワンフロアが一日限りの実験室になります!多摩川河川敷を見下ろす円形の空間を活かした、この会場でしか実現できない表現にご期待ください。

『EDGE TOKYO LABORATORY 03』
■日 時:2014年4月20日(日)14:30開場/15:00開演(19:00終了)
■会 場:カタリストBA(世田谷区玉川2-21-1 二子玉川ライズオフィス8F)
■料 金:前売り1,800/当日2,000円(1ドリンク&フリーフード付)
■出 演:サンガツ
※パフォーマンス、アーティスト・トーク、参加型ワークショップの三部構成
■定 員:100名(ご予約優先)
■主 催:Catalyst BA
■企画制作:安永哲郎事務室 [http://www.jimushitsu.com]/co-lab[http://co-lab.jp/

[予約方法]
Peatixのサイトよりお申込みください
http://peatix.com/event/31832

[問い合わせ]
下記メールアドレスまでご連絡ください。
futako_entry@co-lab.jp 担当:中安(なかやす)

[会場へのアクセス]
東急田園都市線/東急大井町線二子玉川駅より徒歩1分
ライズオフィス8Fまでエレベーターまたはエスカレーターでお上がりください。
地図はこちら→ http://catalyst-ba.com/access.html

[出演] サンガツ
1997年東京で結成。1stアルバム「サンガツ」、サントラ「波」、3rd「静かな生活」を経て、2010年に最新アルバム「5つのコンポジション」をリリース。自主企画「Catch and Throw」を2011年にスタート。誰でも使えるフォーマット作りを目指す。演劇・ダンス・映画等、他ジャンルとのコラボレーションも多数。結成15年、毎日曜のリハは必ず。http://sangatsu.com/

サンガツ
サンガツ
サンガツ

第1回(2013年1月/出演:蓮沼執太、梅田哲也)のレポートはこちら↓
http://catalyst-ba.com/archives/1071
第2回(2013年7月/出演:宮内優里、onnacodomo)のレポートはこちら↓
http://catalyst-ba.com/archives/1526

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